2022年10月 2年目の近況報告
とてもご無沙汰しておりました。
自然農の温州みかん園、2年目の収穫時期に入りました。
うちに植っているミカンは、9月下旬から収穫する極早生品種の「肥のあかり」と10月下旬から収穫する「肥のあけぼの」、12月から収穫の晩生品種「肥のみらい」があります。
今年はどこも裏年の不作年で、ミカンで有名な河内地方でもとてもミカンの成りが少ないそうです。
原因は去年の秋に雨が少なかったから、という事らしいです。
うちのミカン園も去年が超表年だった事もあり、今年は全然ミカンが成っておらず、不作の年です。
9月の下旬に収穫した肥のあかりも、去年の4分の1ほどしか収穫がありませんでした。
そして、10月に入ってからカメムシが大量に飛来し、次に収穫する品種の肥のあけぼのが、ほぼ全て吸われてしまいました。
台風が直撃する年はカメムシが多くなるそうで、今年がそれに当たってしまいました。
予定でも少なめの200〜300kgほどの収穫を予定していたのですが、大量のカメムシの飛来により、50kgも収穫が出来ませんでした。
温暖化の影響でカメムシ飛来の確率は上がり、極早生品種のミカン栽培の難しさに直面しております。
救いは12月から収穫予定である、晩生品種のみかんはカメムシの被害にはあっていないということです。
極早生品種のミカン栽培はとてもリスクが高いので、これからサワーポメロ(大橘・パール柑)や甘夏ミカンなどの虫に強い品種に植え替えていこうと考えています。
私のみかん栽培の師匠である池田道明さんの園地でも、最初はカメムシ対策をされていたそうですが、自然栽培に切り替えて数年経って環境が整ってきてやっとカメムシ飛来の確率も少なくなってきたそうです。
池田道明さんは肥料農薬を用いず、草を刈らず、木が草に負けないように草を倒す栽培をされておられるみかん農家さんです。
収量も安定されており、毎年毎年、園地が良くなっていっているそうです。
自然の営みに沿い、応じ、任せ、従う自然農の理を実践されている数少ない果樹農家さんです。
「池田農園」
http://ikedamikan.web.fc2.com/profile1.html
最初に、池田さんのみかん園に行った時の衝撃は忘れられません。
園地は草が絨毯のように一面覆っており、それでいて、みかんの木は旺盛に茂って、美しいミカンがたわわに実っていたのです。
何年かかるか分かりませんが、池田さんのミカン園を目標にして、取り組んで参ります。
カメムシに吸われたミカン↓
中がスカスカで不味いです。
収穫予定だったミカンが全てカメムシに吸われてしまいました。
↑全てカメムシに吸われて収穫が出来なくなりました。
益虫害虫の別のないこの自然界で、故あってミカン園に飛来したカメムシです。
自然に沿い、応じ、従い、任せる自然農で、みかん園にも大調和が戻ってきてくれる日を願い、今日も農作業に勤しみます。