水俣自然農園

熊本県水俣市にて柑橘をメインにお米やお野菜を自然農で栽培しています。このブログでは、農園のこと、暮らしのこと、園主の想いなどを綴っていけたらなと思っています。宜しくお願い致します。

田んぼの脱穀作業 自然農のお米つくり

今日は久々にお米の脱穀をしました。稲刈りハザ掛けから約一ヶ月です。雨が多かったので遅くなりました。

f:id:nirvana_salvation:20221208191820j:image足踏み脱穀機で脱穀をします。


f:id:nirvana_salvation:20221208191815j:image脱穀し終わった籾を籾通しを使い藁と米に分けます。穂から取れなかった籾はザルに擦り付けて外します。


f:id:nirvana_salvation:20221208191830j:image籾通しをした後は、唐箕を使って風選します。ゴミや軽い籾、実の詰まった籾に分けます。


f:id:nirvana_salvation:20221208191805j:image右側は実の詰まった籾。左側は軽い籾。ゴミや藁は唐箕の先の方から飛んでいきます。


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f:id:nirvana_salvation:20221208191825j:image最後に一年間使う藁を束ねます。残った稲藁は田んぼに還します。

 

あと田んぼ二枚の脱穀が残っています。明日、明後日と脱穀が続きます。

 

自然農では、エネルギーを浪費せず、自らの肉体を使い、自然界からの実りを手に入れます。どの作業も嬉しさの中での作業ですね。

なんとも言えない喜びが内から湧き上がってきます。

生きるという事がそのまま幸せだという実感を得ます。

玉ねぎの定植と人参の収穫

みかんの収穫や園地の手入れに忙しく、玉ねぎの定植が随分と遅れてしまいました。

中晩生の泉州黄玉ねぎと赤玉ねぎです。

どれくらい大きくなってくれるかわかりませんが、自給用に250本ほど植え付けました。

f:id:nirvana_salvation:20221206222621j:image落花生の収穫後の畝に定植しました。


f:id:nirvana_salvation:20221206222605j:imageいのち達が活動できるように刈り草を敷いています。


f:id:nirvana_salvation:20221206222615j:image1m幅の畝に条間20cmの3列、株間は15cmです。


f:id:nirvana_salvation:20221206222559j:image雨が続いていたので人参が良い感じに大きくなってきました。


f:id:nirvana_salvation:20221206222553j:image15〜20センチほどの黒田五寸人参です。去年栽培した物から今年種取りしたものです。少しずつ収穫しています。


f:id:nirvana_salvation:20221206222610j:image水俣も随分と冷え込んできましたので朝と夜は薪ストーブが欠かせません。みかん園の境にある立ち枯れしている槇木(イヌマキ)が良い薪になってくれています。水俣は柑橘園が多いので、防風林にするイヌマキが沢山植えてあります。

また薪を取りに行かないとですね。

なんだかんだで冬も忙しいです。

晩生みかん「肥のみらい」の収穫

f:id:nirvana_salvation:20221202080022j:image晩生の肥のみらいという品種のミカンを収穫しています。

自然農で農薬肥料不使用の温州みかんです。

 

まだ若い木なので量は少ないですが、これから大きく育ってくれるといいなと思います。

 

f:id:nirvana_salvation:20221202080026j:image手動の選果機を使っています。

 

お世話になっている水俣の「からたち」さんと「エコネットみなまた」さんに卸します。

 

からたち

https://karatachi.shop-pro.jp

 

エコネットみなまた

https://www.econetminamata-shop.com

カボチャの収穫とブロッコリーの生育状況

f:id:nirvana_salvation:20221128162521j:image霜が降りそうなのでまだ成らしている島カボチャを収穫しました。

 

少しずつ冬が近づいてきている感じがしますが、まだ日中は陽射しが強く、とても11月末とは思えない気候ですね。

 

冬の作付けや作付けの日程も例年より後ろにずらした方が上手くいくように感じています。

f:id:nirvana_salvation:20221128162826j:image畑で苗作りをして定植して育てているブロッコリーのドシコです。
f:id:nirvana_salvation:20221128162831j:image今年は虫食いもなく順調です。

 

他の葉物は出来たり出来なかったり。

宿根草の根を取り除く為に耕したようになってしまった畝は殆ど上手くいきませんでした。

 

やはり土はなるべくかき混ぜないようにしないといけないなと痛感しています。

 

そして年ごとに種おろしの時期も見極めていかないといけないな、と感じています。

サツマイモと落花生の収穫

雨が定期的に降っていたのと果樹園の整備でバタバタしていたのもあって、サツマイモと落花生の収穫が遅れてしまいました。

f:id:nirvana_salvation:20221128090709j:image一才二ヶ月になる娘も畑に連れてきて泥んこ遊びをしました。

f:id:nirvana_salvation:20221128090653j:imageサツマイモの品種は鳴門金時と紅はるかです。

f:id:nirvana_salvation:20221128090649j:image収穫が遅れた為、芋が太りすぎて少し割れているものもありましたが、今年は大豊作でした。

f:id:nirvana_salvation:20221128090704j:image鳴門金時は購入苗、紅はるかは春にサツマイモを土に伏せ込んで苗とりをしました。
f:id:nirvana_salvation:20221128090643j:image落花生は随分と収穫適期が遅れてしまった為に大分虫に食べられてしまっていました。
f:id:nirvana_salvation:20221128090658j:image収穫した落花生で生で湯がいて食べる物はそのままで、残りは天日で乾燥させます。

 

サツマイモも落花生も1〜2回草整理に入っただけで殆ど手をかけていませんが、良く実ってくれました。

自給用ですがこれだけあれば充分ですね。

 

自然農は耕さず、肥料農薬を用いず、草や虫を敵としない自然の営みに沿った農のあり方ですが、増える営みである自然界の理に最も適った栽培の仕方だとつくづく感じています。

 

私たちが自然界に生かされている事を感じさせてくれる農の営みです。

 

 

「効率」や「量」よりも「足るを知る」方が大切

ついつい効率や量に囚われてしまいがちな私たちですが、本来は、私たちが生きていける分あれば良い訳です。

そして生きていける分、というのはそんなに多くを必要としません。


現代は有限の資源を大量に消費し、大量に生産し、飢える人が沢山いるにも関わらず、飽食で病気になり、沢山の食糧を廃棄する時代です。


問題の本質はどれだけ沢山の量が生産できたか、という事ではなく、私たち一人ひとりがいのちの道に沿っているか、人の道に沿っているか、という所にあります。


資源を大量に消費しての生産は、全体でみるとマイナスです。

例え、手作業の農作業であっても資源を消費せず、環境を汚染せず、私たちの健康を損なわず、健康な作物を栽培できるのならば、プラスになります。

それはなんとも幸せな事です。

人の道、命の道から外れていなければ、人は幸せに生きていけるのです。


地域性による違いや技術的な違いで生産量の違いがあってもそれは問題ではありません。

足りていれば良いのです。


もっと多くを、もっと多くを、というのは足るを知らず、他との比較による執着にすぎないのです。それはとても不幸な事であり、自分自身を苦しめます。どんなに蓄えても、どんなに生産(消費)しても本当の幸せに行き着くことはありません。


ところで、宇宙自然界生命界は増える営みをしています。

例えば、山の木を全て伐採し、そこから木を持ち出しても、直ぐに草が生え始めて、肥料を与えなくても木が生えて、いずれ森になります。自然界は消費する事なく、増える営みなのです。

 

その増える営みである自然界に生かされている事を理解し、足るを知る心で生きれば、こんなに幸福な事はありません。

足るを知ることで、消費する事なく、奪い合う事なく、それぞれがそれぞれの地で自立して幸せに生きていけるのです。


このことに早く気付き、その過ちから、構造から、環境から、執着心から離れなければ人類の不幸は勢いを増すばかりです。


私自身が幸せを生きること、その答えを生きることが大切になります。

蜜蝋ラップ作り

みかん山のニホンミツバチから今年採蜜した時に出たミツロウで蜜蝋ラップを作りました。

f:id:nirvana_salvation:20221124072929j:image蜜蝋を細かく刻みます。


f:id:nirvana_salvation:20221124072937j:image手ぬぐいに鍋の蓋やお皿を使って線を書きます。


f:id:nirvana_salvation:20221124072942j:image線に沿ってハサミで切ります。


f:id:nirvana_salvation:20221124072950j:image下から順に、アイロン台→タオル→クッキングシート→手ぬぐい、と置いて、手ぬぐいの上に刻んだミツロウを振り撒きます。そして最後に上からまたクッキングシートを被せます。


f:id:nirvana_salvation:20221124072954j:imageアイロンでミツロウを溶かします。溶けて広がりますが、足りない所はまたミツロウを足して溶かします。


f:id:nirvana_salvation:20221124072921j:imageクッキングシートを剥がします。


f:id:nirvana_salvation:20221124072933j:image色んなサイズの型を取りました。


f:id:nirvana_salvation:20221124072925j:image七つ出来あがりました。


f:id:nirvana_salvation:20221124072946j:image茶碗にしっかりとくっついてくれます。

ラップにする布は薄めの方が良いみたいです。手ぬぐいはとても良く出来ました。

蜜蝋ラップの注意点としては、電子レンジや冷凍に使えないこと、生魚や生肉に使わない事、レモンなどの酸の強いものに使わない事です。

ニンジンや大根、キノコや玉ねぎなどの野菜を包んだり、お皿のラップに使用します。また、折り紙のように折ってお皿にしたり、お菓子入れの箱にして使う方もいるようです。

おにぎりやおやつ、カトラリーやお箸を包んでも良いですね。

蜜蝋ラップを活用して少しでもプラの利用を少なくしていきたいものですね。